事例内容 | 相談事例 |
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人事 | 採用 |
担当した事務所 | ALG 東京法律事務所 |
事案の概要
当社にて現在、新卒採用を行っており、候補者の一人が、卒業予定ではあるものの、卒論の提出が終了しているため、卒業がほぼ確実であり、卒業前に業務開始が可能であることが分かっております。
この場合、卒業前に当該候補者を採用することに、何らかの法的な問題が生じますでしょうか。
学校側との確認が必要であったり、当方にて留意する点について、ご教示いただけますと助かります。
またすべてが「予定」であることから、雇用契約締結の際、万が一卒業ができなかった場合は、採用が無効となる旨を記載することは問題ないでしょうか。
弁護士方針・弁護士対応
学校への確認についてですが、近年、在学中の採用も増えており、大学等も禁じていないところが多くなってきていると考えられます。また、在学中の学生を採用することにより、貴社に法的責任が発生するおそれも低いと考えられるため、学校側への問い合わせは必須ではないと考えられます。
ただ、ご心配であれば、学校側に問い合わせをしていただいて、確認した方が安全でしょう。
また、採用の仕方ですが、ほぼ卒業が確実な状況とはお見受けしますが、万が一、当該候補者が卒業できない場合、最初から無期雇用としてしまうと、雇用終了の措置を取ることが容易ではないため、卒業が確認できるまでは有期雇用とし、卒業を確認できた時点で、無期雇用に切り替えるのが無難と考えられます。
また、契約書中には、卒業ができなかった場合には契約終了となること、無期雇用に切り替えることができないことを明記するのが望ましいと考えられますし、本人に対しても十分理解できるように説明をしておくべきでしょう。
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